2013年12月9日 11:41
注目のセキュリティ技術「TrustZone」「TEE」についてARMが解説
この仕組みにより、マルウェアなどの外部からの攻撃であったり、Jailbreakのように意図的にセキュアな仕組みを解除して仕掛けを施そうとする行為を防ぐことが可能になる。
このTrustZoneがいまになり注目を集めるようになった理由の1つが、GlobalPlatformが「TEE(Trusted Execution Environment)」を定義したことだ。GlobalPlatformはクレジットカードや身分証明書など、スマートカード内のチップに関してセキュリティを確保しつつ業界標準を定めることを目的に、MasterCardやVisaなど、多くの業界メンバーらによって設立された。最近ではNFCのカードエミュレーションで利用されるUSIM上のセキュア・アプリに関する登録仕様も定めており、高いセキュリティレベルを要する仕組みの業界標準となっている。TEEもその1つで、大々的に普及が始まっているモバイルOSなどのセキュア領域をいかに活用するかということを目指したものだ。アーム 応用技術部 シニアFAE 野尻尚稔氏がスライドで示したように、TEEはスマートカードやNFCのセキュアエレメント(SE)