元ヤクルト監督・真中満、解説の心得は「仕事をしに行かない」
僕やコーチ陣も洗脳じゃないけど、「勝てるぞ、勝てるぞ」とみんなでうまく盛り上げていけたので、選手たちもその気になってプレーできたのかなと感じます。
――しかし翌16年は5位、17年は最下位に沈み、この年限りで監督を辞任されました。
やっぱり選手層の問題もあるし、優勝する年はどうしても無理する部分が多いんですよ、特にピッチャーは。常勝チームは選手層も厚いけど、最下位から優勝したチームですので、いろいろと無理した部分があったと思います。昨年のヤクルトも2位でしたが、今年はなかなか勝てていないですよね。もちろん連覇を目指してやっていたんですけど、上手く回りませんでした。
○■指導のテーマが「自主性」だった理由
――ヤクルトについては、ケガ人の多さから、ネット上では「ヤ戦病院」と言われることもあります。
でもケガ人の多さは、どこのチームも同じぐらいだと思います。
ただ、ヤクルトの場合は選手層が薄いので、ケガ人が出ると目立ちますよね。強いチームはケガ人が出ても、それをカバーする選手が出てきて、ズームアップされないんだけど。
――ところで、真中さんがコーチ、監督時代に、指導するうえで気をつけていたことはなんですか。