2014年6月30日 15:50
光を変えて生活を楽しむという文化を浸透させる - パナソニックがLED電球「明るさ・光色切替えタイプ」に込めた狙いを聞く
LEDは、技術というよりも、マーケットに近いところでの発想やコンセプトづくりが顧客価値向上につながる可能性が高いと商品だといえます。生活スタイルから困りごとをみつけて、それを解決するためにLEDは、何ができるかを突き詰めていきたいと思っています。
―― パナソニックは、2015年度にLED事業で2,000億円の事業規模を目標に掲げていましたが。
西浦 ライティング事業の2013年度の売上高は3,225億円。そのうち、LEDの販売比率は半分を超えつつあります。その点では、軌道に乗っているといえます。だが、蛍光灯など既築の住宅に使われる「光源」についてまだLEDは35%程度。丸管に変わるLED商品がないですからね。
しかし、新築住宅に設置される器具では徹底的にLEDを品揃えしていますので、7割以上はLEDになってきています。LED化率は加速しています。
―― 一方で海外展開の成果はどうですか。
西浦 LEDの海外展開はまだまだ成長の余地があります。特に、光源のビジネスを伸ばしたい。光源で突破口を開いて、器具で展開していくといった展開を考えています。LED光源の海外売り上げ比率は10%程度ですが、2015年度にはグローバル比率を20%程度にまで拡大したいですね。