エアライン最前線 (1) 新生JALの機内食がスゴイ理由
、ハワイのロコフードを盛り込んだ「わくわくリゾートプレート」(ハワイ線)など、どれも日本的な部分や革新性が感じられる。
それにしても、航空会社が機内食を見直す場合、ファーストやエグゼクティブクラスだけというケースも多いのだが、JALはエコノミークラスにも注力している。
「最近、日本でもLCC(低コスト航空会社)が増えていますが、LCCは基本的にエコノミークラスのみの設定で機内食などのサービスはせず、有料で購入することになります。
一方のJALは、機内食や受託手荷物手数料など一通りのサービスをするフルサービスの航空会社ですから、LCCとの差別化をはっきりさせなければいけない。
当然、エコノミークラスでも価値あるサービスを提供する必要があるわけです」(若井氏)。
「AIR吉野家」は乾燥する機内環境を考慮して、”つゆだく”での提供だというが、やはり牛丼となると、生卵もトッピングしたくなってくる。
その思いをぶつけてみると……。
「食品衛生管理上の問題があり、機内で生卵は出せません。
湿度や気圧が低いなど、機内の環境は地上とはまったく異なる上に制限も多数あり、地上の味を機内に持ち込むだけでも実は大変なのです」