”放置”菜園で手間ナシ&美味しい野菜づくり入門 (12) 正しい肥料の選び方
、マンガン(Mn)、ホウ素(B)などが必要で、これらは有機質肥料に対して「無機質」とも呼ばれます。
単肥は、成長に合わせて葉や実などにピンスポットで栄養を与えることができるため、高度な施肥が可能ですが、与えすぎると生育障害を起こすこともあるので、ある程度の知識が必要です。
不安に感じる方には複合肥料がお勧めで、あらかじめ複数の成分がブレンドされているので、用量さえ間違わなければ簡単に扱うことができます。
複合肥料の多くは三大要素が含まれ、チッ素、リン酸、カリの含有率がN-P-Kのように記載されています。
例えば8-8-8はそれぞれが8%ずつ含まれていることを意味し、合計が30%以上のものは「高度化成肥料」と呼ばれます。
化学肥料は、植物に必要な養分を必要に応じて与えられるため、効果が大きく即効性があるのが特徴です。
「化学」の文字から不安を持たれる方も多いと思いますが、植物に必要な養分は、つまるところ無機質であり、化学の授業で習った元素記号で表される物質であることを考えると、理にかなった肥料と言えるでしょう。対してオーガニックや有機栽培で知られる有機質肥料は、自然由来の原料が使われている安心感が一番の魅力ですが、即効性は低くN-P-Kの含有率も自然任せなため、過不足が生じやすいのも否めません。