東京都の不動産の”意外な実情”とは? 不動産屋さんに聞いた内緒の話
特に中国の人は早かったです。
比較的近くて帰りやすいからですかね。
――あれから1年経ったわけですが、現在都内の不動産はどうなっていますか?一部を除いて落ち着いていますね。
若干下げ基調ではありますが。
――なるほど。
一部を除いてというのは?液状化があった地域は本当に深刻なんですよ。
もうあんまり報道されなくなってますけど、新浦安は今でもひどい状態です。
――今でもですか?1年経ったのですっかり落ち着いているのかと思ってました。
いやいや。
新浦安の方で、液状化しなくて大丈夫だったのって3分の1ぐらいでした。
3分の2は何らかの被害を受けたんですよ。
――えっ。
3分の2もですか?そうです。
その3分の2の地域の建物は買い手がなかなかつきませんし、補修するといっても、地盤に関することだったりするので……。
――そういった物件の売買をしたりしますか?仕事ですからね。
やりますが、大変です。
たとえばうちの扱った物件で、分譲マンションの部屋がいくつかあります。
マンション自体はなんとか大丈夫だったんですけど、部屋の壁に横にびしっとヒビが入ってしまって。
結構大きなひびです。