千葉モノレール新型車両”URBAN FLYER”披露、パノラマデッキで眺望を楽しむ
座席は対面シートにする案もあったが、通勤用途やイベントでのゆったり感を考慮してロングシートに。
ただし、各座席を独立させ、背もたれを高くした。
従来のロータイプでは揺れを支えるのに不十分で、浅く腰かけることで足の投げ出しの原因になる。
ハイバックで身体を大きい面積で支えて、心地良くすることで深い着座姿勢を促し、足の投げ出しを防ぐ狙いがあるとのこと。
座席の幅は470mmで在来の通勤車としては広く、「おそらく新交通では初めてのゆったりシート」と唐澤氏は述べた。
新型車両に採用された新技術については、千葉都市モノレール車両課の鈴木氏が説明した。
JR西日本の福知山線脱線事故と、韓国大邱広域市の地下鉄火災を教訓に、新しい安全基準に準拠しているという。
具体的には、ワンマン運転で運用することから、「運転状況を表示するモニター装置と記録装置の追加」「防護無線にバッテリーを搭載し電源断でも使用可能に」「車両間通路は走行中は閉じてストッパーがかかる」「マスターコントローラから手が離れたときに急ブレーキをかけるデッドマンシステムに、発動時の司令室通報機能を追加」「客室内からの非常通報装置に乗務員が反応しない場合に備えて、司令室への通報を実施し、司令室から客室へ車内放送する機能を追加」