エアコンの出番を減らす節電テク! (Part2) ”日本古来”の涼やかグッズに注目!
窓を開けて夕涼みなんてとんでもない! いつまでも熱気が室内へ入ってくる、まさにここはコンクリートジャングル。
そんな時に役立つのが、「打ち水」です。
庭や道路などの屋外に水を撒く、昔からの日本の風習です。
道路などの埃(ほこり)を抑える効果、場を清める神道的な意味合いもあり、玄関先などへの打ち水は「来客への心遣い」の一つでもあります。
料亭などで打ち水がされているのはそういう理由からです。
でも今回注目したいのは、打ち水の気化熱(水が蒸発するときに周囲から吸収する熱)を利用し、辺りを涼しくする効果。
水1リットルの蒸発で奪われる熱量は、約580kcal。
1㎡あたり1リットルずつ水が撒かれた場合、気温は2~2.5℃下がるという試算があります。
かなりの冷却効果ですよね。
とはいえ、打ち水をする際には注意したい事があります。(1) 打ち水に使う水は飲用水ではない水を使う水道からそのままジャバジャバ水を撒くのは、もったいないです。
お風呂の残り湯や雨水、洗濯のすすぎの水などを利用しましょう。
(2) 朝や夕方の涼しい時間帯に(陽が傾いている間に)行う道路からの照り返しによる暑さ対策には、昼間や日向の打ち水も効果的ではありますが、昼間まだ陽が高いうちに打ち水を行うと、蒸発した水で湿度があがり、余計に暑苦しくなる場合もあります。