経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (20) 夏の特別対談~”迷惑な話し方”をしていませんか? 出口汪氏の話術の極意(後編)
そこがクリア―できたならば、次は話のネタや内容です。
私が予備校講師として数多くの講義を成立させることができたのは、さまざまな話(ネタ)のストックをためることができたからです。
ストックが自分の中で蓄積されると、このストックを話せば上手くいくという自信も出て、堂々と落ち着いて話をすることができます。
ぜひ、ストックノ―トを一冊持つことをおすすめします。
そして、話のネタ=ストックは、三回話すと良いと思います。
鈴木 : 数多くのストックを持つことで自信にもつながり、人前で話すときもあがらないようになってくるのでしょう。
出口先生はめったにあがることなんてないのでしょうね。
出口 : 今となっては、人前で話すことであがることはなくなりましたが、もともとは私自身もあがり性だったのです。
人前に出るとしどろもどろになりました。
鈴木 : それは意外です。
どのようにして克服されたのですか?出口 : やはり経験値を上げることが大切です。
プロの話し手でない限り、人前で話すときに緊張しない人なんてなかなかいません。
あがるのは、(1)自信がない、(2)経験不足、のどちらかが原因です。