経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (20) 夏の特別対談~”迷惑な話し方”をしていませんか? 出口汪氏の話術の極意(後編)
ぜひ、その努力を惜しまないでほしいと思います。
鈴木 : 努力という点では、出口先生もかなり一心不乱に邁進された時期があったのですか?出口 : 私の場合は、予備校講師になって2、3年目の頃だったと思います。
まさに死に物狂いの時期でした。
鈴木 : 他者を意識した「論理的な話し方」を身につける訓練というのは、今から始めても遅くないわけですよね。
出口 : はい。
後天的な技術なのですから。
ですので、ビジネスパーソン(特に若い方々)にはその訓練を積んでもらいたいと思います。
私たちは死ぬまで生涯会話をし続けます。
無自覚なうちにしているかもしれない「迷惑な話し方」を少し見直してみてはいかがでしょうか?ちょっとした工夫、ほんの少し会話に論理という技術を持ち込むだけで、仕事の進み方も、人生の方向性もきっと大きく変貌するはすです。
鈴木 : 感情語ではなく、互いに論理語で話すようになれば、会話のキャッチボールもスムーズになり、有意義な会話の時間が増えるのだと思います。
と同時に、表層的な会話が減り、互いの理解度が高まって、真の人間関係が築きやすくなるのかもしれませんね。