くらし情報『夢を見ているときは眼球が動く!?睡眠のメカニズムを解明し、実生活に活用を』

夢を見ているときは眼球が動く!?睡眠のメカニズムを解明し、実生活に活用を

そして広島大・小川景子氏は「レム睡眠中の急速眼球運動に伴う脳活動と夢の生成過程」と題してスピーチを行った。

小川氏によれば、夢見体験(夢を見ること)は内因性情報処理のひとつとのこと。

従来の研究でも急速眼球運動との相関が指摘されていたが、あくまで「観察したら両者が同時に見られた」という主観的な報告であった。

これを神経生理学的視点から客観的に検討した結果を報告したいというのが今回のスピーチの趣旨だという。

小川氏は覚醒中(=起きているとき)のサッケード、すなわち衝動性眼球運動と、睡眠中の急速眼球運動に伴う脳電位を比較調査した。

その結果、直前の睡眠時に夢を見たと答えた人の急速眼球運動密度が57.5%であったのに対し、夢を見なかったと回答した人の急速眼球運動密度は35.3%にとどまった。

つまり、急速眼球運動が多いほど、夢見体験が多いことが調査結果から明らかになった格好だ。

さらに、急速眼球運動が生じることで、レム睡眠中の脳活動が活発化しているとみられ、急速眼球運動が多いほど夢が鮮明であるとする調査結果も報告された。


このことから小川氏は、急速眼球運動がレム睡眠中の脳機能を解明する手がかりとなる可能性があると結んだ。

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