エアライン最前線 (3) ANAのソーシャル戦略、成功の秘密
(全日本空輸 プロモーション室 マーケットコミュニケーション部 前田欣伸氏)。
神社やお寺といった伝統的な分野から”原宿”やアニメーションといった現在の観光素材、さらに食文化と実にテーマが多彩である。
「コンセプトを固める段階で外国人へのインタビューを行ったのですが、その中で、伝統文化とテクノロジーといった『対比』、あるいはそれが入り混じる混沌(新宿の高層ビル群と猥雑な歌舞伎町の同居)に外国人は魅力を感じているのではないかと考えました。
結果、幅広いテーマを入れることになったわけです」(前田氏)。
「IS JAPAN COOL?」はANAのプロモーションなのに、それをほとんど感じさせないのも注目すべき点だ。
「まさに、そこが最も工夫し、苦心した点でもあります。
ANAを通じて日本を知ってもらうのではなく、日本を通じてANAを知ってもらうという考え方。
企業のプロモーションに見えないようにしつつ、ANAの認知度を高める工夫をするわけですが、企業色をどの程度薄めるかに苦心しました。
社内の説得を含めて(笑)。
『COOL』かどうかはユーザーが決める。
さらに、『いいね! 』を押さなくても(ANAのFaceboookに参加しなくても)