エアライン最前線 (3) ANAのソーシャル戦略、成功の秘密
、日本に興味があれば誰でも参加できるようにしました」(前田氏)。
それだけオープンにすれば、ユーザーは企業のプロモーションとの意識はほとんどなくなり、それが成功した要因といえよう。
それにしても、SNSを使ってこれだけ認知度を上げられると分かれば、今後も、活かさない手はない。
「当社では今年4月からANA SKY WEBを中心とする自社メディア、既存のマスメディア、そしてソーシャルメディアを同列に扱ってプロモーション活動を行う、プロモーション室マーケットコミュニケーション部を立ち上げました。
これら3つのメディアの特性を活かした活動をしていくことになります」(全日本空輸 業務プロセス改革室 イノベーション推進部 サービスイノベーションチーム リーダー 高柳直明氏))。
今回のことは、企業がSNSを通じて行うプロモーション活動の成功事例となった。
こうしたユーザーとの「つながり」が自社のサービスに活かされることもあるのだろうか。
「実際、すでにユーザーの皆様の声を反映したサービスが生まれています。
機内食の有料販売『ANA My Choice』にクッキーを入れたのもそうですし、機内のオーディオプログラムにアメリカのマドンナの曲を入れたのもリクエストがあったからです」