ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (3) 健康に不安がある人でも入りやすい - 『引受基準緩和型』の医療保険って?
たとえば、入院給付金1日1万円、手術給付金10万円の保険に入り、次のような入院、手術があった場合、受け取ることができる給付金の合計は、下のようになります。
入院給付金日額1万円×50%×20日間10万円
日額1万円×20日間 20万円
手術給付金手術給付金10万円×50% 5万円
合計 35万円また、通常の医療保険と比較すると、支払う保険料の金額は2~3割増になります。
標準体の人よりも入院や手術の確率が高い分、リスクの高さに応じて保険料は割高に設定されるのです。
そもそも医療保険は、病気やケガによる入院・手術などに対して給付金という「お金」が払われるもの。
したがって、予備的な「お金」をしっかり貯蓄している人は、保険に入らなくても手元資金で十分に対応できるかもしれません。
もともと、公的健康保険制度の仕組みのなかに、医療費の自己負担額を一定の範囲に抑制できる「高額療養費制度」もあります。
それは、70歳以上になるといっそう充実し、負担額をさらに抑えることができるようになっています。
民間の医療保険は、入院したり手術を受けないとお金を受け取ることができませんが、貯蓄にはいろんな使い道があります。