プラヌラ、ポリプ、ストロビラ、エフィラ……。これ何の生き物?
プログラムはまず、ミズクラゲの特徴の説明からスタートした。
瓶に入ったミズクラゲとプリントが配られ、ミズクラゲの体の説明を受ける。
さらに目や胃、触手などを目の前にあるミズクラゲを観察しながらプリントに書き込んでいった。
四葉のクローバーのような形をした胃はすぐにわかるが、カサの端に小さくポツンとある目は、動いているクラゲではわかりにくい。
見つけられない参加者には、ラボのスタッフが丁寧に教えていた。
大人のクラゲを観察したあとは、クラゲの一生について学ぶ。
モニターに映し出された写真や図、さらには顕微鏡で観察しながら卵、プラヌラ、ポリプ、ストラビラ、エフィラの各段階を観察した。
特に生きたプラヌラやポリプ、エフィラを、一人に一台配られた顕微鏡で観察するのは、ほかではなかなかできない経験だという。
なかには顕微鏡を使ったことがない参加者もいたが、使い方を教わると、シャーレの中で動く1ミリにも満たないプラヌラに懸命にピントをあわせ、「いた!」「見えた!」と歓声をあげた。クラゲに近い形のポリプには、中央に山のように隆起した口がある。
裏返ってしまっていて見にくい場合は、隣の参加者の顕微鏡をのぞかせてもらうなどして、それぞれが理解を深めていった。