プラヌラ、ポリプ、ストロビラ、エフィラ……。これ何の生き物?
休憩をはさんで後半は、クラゲの飼育に挑戦した。
クラゲは泳ぐ力が弱いため、水を対流させないと沈んでしまう。
その一方で、普通のろ過器では吸い上げ口に吸い込まれてしまうそうだ。
そのため、クラゲを飼育するには、専用の水槽で水流をおこし、餌をやり、汚れた水を交換し、水温も適温に保つことが必要。
このプログラムでは毎日スタッフが行っている飼育のうち、餌やりと水の交換を体験した。
クラゲの餌には、ブラインシュリンプという海老の子どもが使われる。
餌にするためには、乾燥させた卵を前の晩から海水につけ、孵化させたのちに、卵の殻とかえった子どもを分ける作業が必要だ。
参加者たちは、上に浮いた卵の殻と、下に沈んだ餌をサイフォン方式で分ける作業を体験した。
サイフォンで分けるには、管に口をつけて途中まで吸わなくてはならない。
それを聞いて「えー!」と驚きの声をあげていたが、1人が見本でやってみると、次々と挑戦。
全員が無事に餌と殻を分けることができた。
自分で準備した餌をスポイトを使ってミズクラゲに与えると、オレンジ色の餌がクラゲの触手につく。
さらに時間がたつと、4つの胃がオレンジ色にかわっていき、餌が胃にたどりつく様子を観察できた。