あのグルメ漫画のあの料理、東京にあるお店へ実際に食べに行ってみた!
だ。
創業は1913年。
大正時代から続く老舗の同店がこの漫画の第2巻に登場した際のタイトルは「そばツユの深み」。
漫画の中で、蕎麦店(漫画の中では「雷門 やぶそば」と表記されている)の主人は、「この”藪”のそばツユ、百年だって二百年だって、うちは味を守り抜くよ」というせりふを口にしている。
そこまでのこだわりのツユなら、もっともシンプルな形で堪能しようじゃないの!と、ざるそば(700円)を注文したところ、出てきたのはしっかりと冷水でしめられたツヤのある細めのめん。
そしてツユは、「これぞ、江戸前!」といわんばかりに黒光りする濃い色。
そこにすりたてのワサビと薬味を投入したら、あとは蕎麦の先のほうをちょっとだけツユにつけてすするのが通の食べ方という。ならばとそれに倣ってみたら、そばの風味がしっかりと嗅覚+味覚を刺激しながら、ツユのうまみがじゅわりと口中に広がっていく。
まるで濃厚なツユと香り立つ蕎麦の両方をいいとこどりした気分。
これなら2枚でも3枚でもイケそう!漫画を片手に食せばさらに食が進み、4枚でも5枚でもイケたりして……。
でも、その楽しみ方はどの店においてもきっとアリ。