鉄道トリビア (169) 蒸気機関車はまるで「巨大なやかん」だった!?
各地で人気の蒸気機関車。
黒くて大きな車体からもくもくと煙が吐き出され、巨大な車輪(動輪)が動く。
耳をつんざくような「フオーッ!」という汽笛と、腹に響く「ドッドッドッ……」という走行音。
まるで生き物みたいで迫力がある。
ところで、蒸気機関車はどんなしくみで動いているのだろう? 「やかんから勢いよく吹き出し、鍋のふたを動かす」のが蒸気の力だとなんとなくわかるけど、なぜそれで車輪が回るのだろうか?電車や電気機関車の場合、モーターの回転する力を車輪に伝えることで動く。
モーターは子供の頃に工作でも作っただろうから、電気を流せば回るし、それが車輪を回すことも理解できる。
ディーゼルカーやディーゼル機関車は動力源はディーゼルエンジンだ。
これも車やバイクのエンジンのしくみをどこかで見た気がする。
圧縮された空気に燃料を噴き込むと爆発し、その勢いでピストンを回す。
蒸気機関車の場合はどうなっているのだろう? 石炭を燃やし、水を沸騰させて蒸気にする……、というところまではわかるけど、何度も爆発しているわけでもないだろうから、ディーゼルエンジンとは違う。
鍋のふたを動かす力が回転するしくみになるところが、どうも理解しにくい。