くらし情報『岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (20) 日銀が金融緩和しても給料上がらず…”あり余る資金”どう民間に流すかが問題』

2012年9月27日 12:27

岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (20) 日銀が金融緩和しても給料上がらず…”あり余る資金”どう民間に流すかが問題

我々の銀行口座に直接お金を振り込んでくれるわけではありません。

したがって、金融機関から一般国民の口座に、あるいは企業の口座にお金が回っていかなければ、実態経済に日銀の供給したお金は回ってはいかないのです。

しつこいようですが、(1)日本銀行→金融機関(緩和)
(2)金融機関→民間(貸出し)
という2ステップが踏まれて初めて、我々の元に日銀から供給された資金が実際に流れてくるのです。

この点については、認識が一般化されていないようなのであらためて指摘をしておきます。

今は(1)だけが行われた状況ですから、民間に資金が流れ出ていくわけではありません。

金融緩和をしただけですから、実体経済はバラ色にはならないのです。

2000年代、世界の中央銀行に先駆け大量の資金供給を実施していたのが日銀です。

この点については第5回で取り上げましたので、今一度目を通していただければと思います。


【コラム】岩本沙弓の”裏読み”世界診断 第5回 日銀は本当に”悪者”なのか? - 「何もしない日銀」というバッシングの虚構例えば日銀が資金の大量供給をした2000年以降皆さんの給与は上がったでしょうか。

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