岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (20) 日銀が金融緩和しても給料上がらず…”あり余る資金”どう民間に流すかが問題
これは融資の枠をより広げるような法的な整備をする、財政を出動させて政府が代わりにお金を使うようにする、という部分ですから、日銀の専管事項ではありません。
実体経済に流れて行くはずの水門をせき止めておいて、いくらお金を供給したところでもダムに水が溜まるだけです。
日銀を非難しても水門は開放されません。
開放される方法を考えて行動に移すのは政治家や政府の側です。
こちらに焦点を充てなければいつまでたっても、いくら大量に資金供給をしても日本経済は好転しないのはこれまでの経緯が雄弁に物語っています。
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