消費増税に備える! 柳澤美由紀の”生活防衛術” (9) 健康保険で”禁煙治療”できるって知ってた? 健康に役立つ「お金の常識」
65歳以上の人でぜひ活用してほしいのが、地域包括支援センターで行われている「介護予防教室」です。
原則として65歳以上を対象にした教室で、要介護・要支援の認定を受けていない人が利用できます。
この教室で行われていることは地域によって異なりますが、体操教室、歩き方教室、管理栄養士による栄養改善プログラム、歯科衛生士によるお口の健康教室(口腔ケア)など、自治体・地域ごとにオリジナルのプログラムが組まれています。
たとえば、私の母が住んでいる長崎県の地域包括支援センターでは体操教室が行われています。
毎回楽しく通わせてもらっているようで、地域の高齢者の社交場にもなっていると言っていました。
介護予防教室は2006年の公的介護保険改正で導入された介護予防事業の一つです。
1回の利用料は無料~数百円程度と手ごろな料金設定になっている点だけでなく、地域包括支援センターのスタッフ(保健師、社会福祉士、ケアマネジャーなど)や近隣の高齢者とのコミュニケーションの場になっているのがよいところです。介護予防教室がきっかけで新しいおつきあいが始まり、趣味のサークルやボランティア活動につながることも少なくありません。