長崎だけじゃない! 福岡、熊本、佐賀にもあった町自慢のちゃんぽん
また、味は小浜から天草、水俣と移り変わるに連れてあっさりとなる傾向にあるそうだ。
では、喜楽食堂のちゃんぽんもいただこう。
三牧さんいわく、昔から野菜にカマボコが入る程度の質素な内容で、店では今もそれを守っているという。
なるほど、運ばれてきたちゃんぽんはシンプル。
キャベツとカマボコの彩りの対比が食欲をそそる。
ひと口いただくと、確かにあっさりした味わいで、これだったら2杯くらいいけそうだ。
「天草も水俣も味や具にこれといった決まりはありません」と、その口ぶりもあっさりした三牧さん。
だが、ブログやツイッターで常に水俣ちゃんぽんをアピールするなど、ちゃんぽんに対する思いは強い。
●information
水俣チャンポン研究会のフェイスブック最後は北九州市の戸畑へ。こちらも調べてみたら、製鉄所があった関係で力仕事に携わる男たちの胃袋をちゃんぽんが満たしていたという。
ただ、「戸畑ちゃんぽん」が他と大きく違うのは蒸し麺を使っていること。
しかも細麺だ。
これは地元の「田中製麺所」の初代が中華の蒸篭(せいろ)蒸しからヒントをもらい、研究を重ねて昭和14年(1939)