佐賀の「シシリアンライス」、絶品なのに知名度が低いのはなぜ?
ご飯の上に肉とサラダがのっていて、そこにマヨネーズがかかっただけのシンプルな料理。
しかし、味は絶妙である。
現在は佐賀市内にある20店舗以上のレストランで提供されている。
シシリアンライスのはじまりは昭和50年頃。
佐賀市中心街にある喫茶店でスタッフのまかない飯として出されたことだという。
調理法はサラダのように簡単なので、自宅でさっと料理することもできる。
基本的な作り方は、まずご飯の上に甘辛いタレで炒めた薄切り肉(牛肉が多い)と玉ねぎを乗せる。
その上にレタスやトマト、きゅうりなどの生野菜を盛り付けたら、最後にマヨネーズを網かけする。
これだけだ。
見た目は沖縄県のタコライスに近いかもしれない。
ネーミングの由来は、トマトの赤、ゆで卵の白、キュウリやレタスの緑にある。
この色味がイタリアの三色旗をイメージさせるということから、地中海に浮かぶシシリー島にちなんで名付けられたのである。
ところで、今回の取材を兼ねてふるさと佐賀へ帰省した筆者は、佐賀市内に着くやいなや、おなかがすいて喫茶店へ入った。
そして、やはりそこでもシシリアンライスに出合うことができた。