長野県佐久平を中心に振る舞われる鯉料理は、なぜ人を惹きつけるのか?
と詠んだと言われる「塩焼き」もイチオシとのこと。
一般的に、鯉は2年で出荷されるが、佐久の鯉は冷たい流水で飼育されるため、成長が遅くなるのだという。
しかし、そのことがまさに、佐久鯉の特徴である「引き締まった身」と「臭みのない肉質」をつくるのだ。
以前、小学校で飼育していた鯉をどうするか、という議論が行われたという。
「自分たちで育てた鯉を食べさせるのは残酷ではないか」という大人の意見をよそに、子どもたちからは「食べたい」という答えが返ってきたとか。
同倶楽部では、地元の鯉文化を通じて、こういった「食育活動」にも力を入れているという。
佐久を代表する名物である鯉。
この鯉のおいしさを生み出したのは、佐久の自然と、先人たちの知恵と努力にほかならない。
そして今、その文化を絶やさないように努力している人がいることも、佐久鯉の魅力につながっているのではないだろうか。
ぜひ、たくさんの「鯉人」たちがいる佐久に足を運び、鯉料理を楽しんでほしい。
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