鹿児島ラーメンは黒豚こってり系ではなく、あっさり系の歴史がある
かんすいは使わず、その日売れる分だけを作っているのだそうだ。
まず、スープを飲んでみると、おお、あっさりしている。
聞けばトンコツを主体としているそうだが、鶏ガラや魚介などもミックスさせているそうで、しっかり深みもある味だ。
そのスープに中太麺がよく合うし、豆モヤシも味のアクセントになっている。
この味はやはりのぼる屋でしか楽しめない個性的なもので、店の雰囲気もおいしさを後押ししているようだ。
● Information のぼる屋 鹿児島市堀江町2-15 こうしてみると、「のり一」にも「こむらさき」にも「のぼる屋」の影響が感じられるが、それぞれの店でアレンジされ、独特の味を作っているのが分かった。
しかし、白いうどんのような麺であることは共通している。
これは鹿児島独特のものなのだろう。
トンコツ系にありがちな細麺を食べ慣れた舌には新鮮に感じられ、スープや具との相性もしっかりと堪能することができた。
鹿児島を訪れた際には、トンコツ派、しょうゆ派という方にも、一度はこのラーメンを食べてみていただきたい。
未知なる味との出合いによって、味覚に磨きがかかること請け合いである。
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