年の瀬が近づくと同時に、いよいよ本格的に受験シーズンに突入する。
一足先にはじまっている推薦入試などを含めると、受験生は約半年にわたり悲喜こもごもな日々を送ることとなる。
その間、ご利益のある神社なんかがあると聞けば祈願に訪れたくなるもの。
愛媛県内のとある駅なんかは、受験生なら誰しも、用がなくても下車したくなるとか……。
その駅の名前は「ごうかく駅」。
松山市と高知市のちょうど間あたりにある、JR「落出(おちで)駅」から四国カルスト方面へ向かって国道440号線を進んだ山中にある。
この道はもともとJR四国バスが走っていたのだが、時代の中で営業は廃止に。
今はその後を引き継いだ久万高原(くまこうげん)町営バスが、1日4本運行している。
それにしても、なぜ「ごうかく駅」というのだろうか。
バスを管理する柳谷産業開発公社に問い合わせたところ、「この一帯は郷角(ごうかく)という地区なんです。
地名にあやかり、JR四国バス運営当時に合格切符など売り出したところ、人気に火がつきました」との回答。
当時の駅長が「受験グッズを作ったら売れるかも!」とひらめいたんだとか。
ごうかく駅を走る久万高原町営バスは古味(こみ)