「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (21) 社内異動で再び窮地--今度も澤上氏から激励「俺はお前と仕事をするんだ!」
「セゾン投信がやろうとしていることは、世の中にあって正しいアプローチである。
しかし日本の金融業界は全く違う状況だ。
だからいずれ必ず我が国の個人のお金の流れは正しい方向に変わってくるはずだ。
但しそれが5年後なのか10年後なのかは自分にもわからない。
それでも10年後に正しいお金の流れに変わった時、セゾンは10年前から正しいことをやっていたんだ! と世の中に言わせようじゃないか。
だから今始めよう!」この言葉で、取締役会は改めてセゾン投信への出資を認めてくれたのです。
2007年1月、セゾン投信は正式に金融庁から投資信託委託業の認可を受けました。
そこからは大慌てで商品組成の準備に入りました。
バンガード社とも最高品質の資産形成型ファンドを世に出そう! と議論を重ね、「セゾンバンガードグローバルバランスファンド」が設計されました。
同時に運用会社としての自己主張として、アクティブ運用の「セゾン資産形成の達人ファンド」の2本立てで商品申請を行い、3月15日に長距離列車「セゾン号」は2つのファンドを設定、無事運用を開始出来たのでした。
振り返れば、私が澤上さんから「お前もセゾンで長期投資の直販投信を作れ!」と背中を押されてから7年掛かりでの長期投資の旅への出発でした。
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