くらし情報『島根県で使われる出雲弁は日本語のルーツ!?』

2012年11月28日 12:15

島根県で使われる出雲弁は日本語のルーツ!?

「一種の鎖国状態にして、身内を大切にしたのでしょう。

そのため出雲弁には争ったりする言葉はありません」(藤岡さん)。

松本清張の小説『砂の器』は、映画やTVドラマにもなったので内容を知っている人も多いかもしれない。

ジャンルは推理小説で、東北訛(なま)りと「カメダ」という言葉が事件の手がかりとなる。

だが、実はそれは東北訛りではなく、似た発音をする島根県「亀嵩(かめだけ)」だったということで、出雲弁は広く知られることになった。

しかし、藤岡さんの説が正しければ、実は出雲地方の言葉こそが、太古に日本語として使われていた“標準語”であり、それが東北地方にまで伝わっていったと考えられるのだ。

「まず出雲弁があって、それが時間をかけて東北にも伝わり、残ったということです」。

『古事記』や『日本書紀』の舞台となった出雲国。
朝鮮半島にあった新羅(しらぎ/しんら)の余った土地を、出雲の創造神・八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が引いてきて、現在のような地形になったという「国引き神話」なども残されている。

まさに“神秘の国”である。

出雲弁も、そうしたいにしえの時代からもたらされた文化なのだろう。

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