2012年12月27日 09:04
エアバス本社見学でフランスへ - 一般非公開のモックアップセンターを紹介
ボーイングが圧倒的なシェアを誇る日本の定期航空機マーケットだが、ピーチアビエーション、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンのLCC(格安航空会社)3社が揃ってエアバスA320を使用機材に選定したことで、エアバスの存在感がやや高まってきた。
A320はエアアジアやジェットスターの本体をはじめ、各国のLCCが好んで導入しているが、その理由の1つとして、キャビンの特性が挙げられる。
キャビンは航空会社の差別化の重要ポイントの1つでもあるし、フル・サービス航空会社とLCCでは求められるキャビンの機能も異なる。
フランス南部トゥールーズのエアバス本社にある「モックアップ・センター」は、航空会社向けにキャビンのプランを提案する客室ショールームだ。
モックアップ・センターには機内を完全再現したエアバス機の実物大模型が並び、航空会社の幹部を招いてキャビンのデザインの打ち合わせが行われる。
商談のための施設であり、一般公開はしていない。
筆者が訪問した2011年1月には、標準座席数100-185席の中型機A320ファミリー(A318、A319、A320、A321)、同253-380席の大型機A330 / A340ファミリー、総2階建てのスーパー・ジャンボことA380、エアバス製ビジネスジェットACJ319、開発中のA350XWBの計5機種が展示されていた。