2012年12月27日 09:04
エアバス本社見学でフランスへ - 一般非公開のモックアップセンターを紹介
このうちA320ファミリーは、ナローボディ機(キャビン内の通路が一本の機種)の中では他メーカーの飛行機と比べて最も広い客室空間を備えており、これがLCCから好かれる理由の1つとなっている。
旅客の乗り降りを極力短時間で済ませ、飛行機の稼働率を高めることは、LCCのコスト圧縮法の1つ。
キャビンが広ければ、より広い通路を確保でき、旅客の乗降もスムーズに行える。
もともとは快適性を追求するために広く造られていたキャビンが、LCCの増加に伴って別のメリットも生み出したというわけだ。
モックアップ・センターでは、競合機種より幅広の座席を設置した主にフル・サービス航空会社向けの仕様と、通常サイズの座席を設置することで通路幅を広くとったLCC向けの仕様の2タイプを併設することで、それぞれの利点が分かりやすく紹介されている。エアバス本社工場でも、各航空会社の塗装まで済ませたA320ファミリーが出荷待ちをしていた。
下の写真、手前から中国の吉祥航空、エアアジア、アラブ首長国連邦のLCCエア・アラビアの機材。
吉祥航空は25機のA320ファミリーを運航している。
エアアジアは保有機90機のうち86機がA320で、さらに89機が納入待ちとなっている。