愛知県名古屋の上を行く!? 福井県に根強く伝わるド派手結婚式とは?
実はあまり知られていないが、福井もいろいろな産業が盛んである。例えば鯖江市は眼鏡フレームの国内生産で、実に96%のシェアを押さえている。これを読んでいる眼鏡読者はほとんどが、鯖江産の眼鏡のお世話になっているのだ。
地域のつながりはどうか。福井のお寺は浄土真宗が幅をきかせていて、檀家組織が今も強固だ。ということは地域同士のつながりが深く、冠婚葬祭などに力をいれることは不思議でもなんでもない。
結論。つまり名古屋も福井もそれなりにお金を持っていて、でも文化的にはまだ田舎らしさがある。
それがハデ婚につながっていると言えなくもない。実際、ハデ婚というのは「見栄」と言っても過言ではないだろう。特に輿入れ(こしいれ)する嫁側による「家格の見せ場」。大げさにいえば、家と家との大勝負なのだ。
まず嫁入り道具が物凄(すご)い。着物は訪問着、喪服、留め袖などなど一そろえというかフルコース。家具類は、桐箪笥(きりだんす)はもちろん、洋服ダンス、テーブル、ダイニングセット、ベッド、家電一式などなど一そろえというかこちらもフルコース。ちなみに桐箪笥の中には、先に書いた着物類がぎゅうぎゅうに詰まっていないといけない。