【エンタメCOBS】同じ商品なのに150円から80円まで。自動販売機の値段の謎に迫る
――自動販売機の値段は場所によって違いますが、誰がどのようにして決めているのでしょうか?
「まず、自動販売機の機械を購入するお客さまは飲料メーカーか、個人経営のたばこ店のような小売店のどちらかです。前者の飲料メーカーの場合、機械を出荷する前日までに場所や何の飲み物を入れるかを決め、あらかじめ値段シールをはりつけて出荷しています。後者の小売店の場合は、自販機に入れる中身が決まっていない状態で機械を出荷しますので、120円・130円・140円など、さまざまな値段のシールを一式セットで、機械と一緒にお送りしています」
――値段のシール一式をセットで……?ということは、自販機の値段表記はすべてシールではられているものなのですか?機械のプラスチックに印字されているものがあった気がしていたのですが。
「値段の部分は、プラスチックに印字されているように見えますが、実はすべてシールをはりつけているんですよ」
――そうなんですか。でも、100円や80円などの格安自販機は明らかにシールではないことが多く、しかも場所によって値段表記にかなり個性がありますよね。
「そうですね。値段表記には決まった規定は特にないんです。