【エンタメCOBS】夜中にめん類が食べたくなるのはなんで? 無類のめん好きに聞いた
作り手はこの一杯にどんな思いを込めて作っているのか、この素材の原点はなにか、それはどこで生まれたのか、それが生まれたのはどんな時代だったのかなど、めんの先をたどるようにして、その歴史までひもときたくなってくるんですよ」
――いやー、そこまで考えたことはなかったですね
「人間の想像力を促す食べものですよ、めん類は。たとえば私なら旅行に行っておいしいお酒を飲み、ほろ酔い気分で夜中にご当地のめんを食べただけで、何かのドラマや映画の主人公になったような気持ちになりますよ」
――すごいですなあ
「夜中の屋台で食べるラーメンもいいですね。たとえば福岡など、夜になると色んな屋台が出るでしょ。屋台というとお酒を飲むイメージが強いけど、お酒だけが屋台文化を発展させてきたわけじゃないんですよ。めんですよ。夜の屋台で食べるめんがうまいから発展してきたんです」
――ははあ、なるほど
「もちろん、うまく感じるのにはそのシチュエーションもあります。夜の屋台ってなんとなくノスタルジックでしょう。感傷的な気持ちになったりもしますよね。
そんなときに食されてきたのがめんなんです。例えば、この一杯にはどんなドラマが詰まっているのかを考えながら、食べてみてください。