さらにその雲は、自らの回転により「原始惑星系円盤」と呼ばれる渦巻(うずまき)状で平たい円盤の形へと少しずつ変化し、やがて円盤の中心部分には太陽のもとになる「原始太陽」が生まれました。
その後も、中心部分の温度と圧力はますます高まり、一定条件に達することで、水素をヘリウムに変換する核融合反応が始まり、自ら明るく光る星へと変化します。
このようにして、今から約46億年前に現在の太陽は誕生しました。
ちなみに、このころの太陽の明るさは、まだ現在の約7割程度であったと推定されています。
■太陽系惑星たちの誕生
太陽が成長しつつあるころ、その周囲にあるガスやちりの円盤も、太陽の周りを回り続けていました。
これらは少しずつ集まることで、その重力により小さくまとまり、次第に数km程度の大きさを持った「微惑星」へとなっていきます。
微惑星はその後、小さな衝突を繰り返して「原子惑星」へ、そしてより大きな衝突を繰り返すことで、現在の惑星の姿へと少しずつ成長していきました。このとき、太陽から一定の距離(太陽~地球の距離のおよそ4倍)以内は、太陽からの距離が近いため、その影響によりガス成分は少なく、岩石や金属などの物質が微惑星を形成する中心となりました。