それが、現在の「地球型惑星」(=水星・金星・地球・火星)になるのですが、岩石や金属といった物質はその量が少なかったため、あまり大きく成長することができませんでした。
一方、それよりも外側は、太陽からの距離が遠く、温度が低いことから、水や二酸化炭素・メタンなどが固体の状態で存在できたため、それらの成分が中心となった微惑星ができます。
そのような微惑星は、さらに自らの重力によって周りに存在する水素やヘリウムなどのガスを引き寄せることで、いっそう大きくなりました。
それが、現在の「木星型惑星」(=木星・土星・天王星・海王星)にあたりますが、これらを形成する物質は、宇宙空間に豊富にあったことから、太陽の近くを回る地球型惑星に比べて、大きく成長することができたというわけです。
■さらなる真実に迫る
昨年(2011年)8月、NASAのニュー・フロンティア計画の一環として、木星探査機「ジュノー」が打ち上げられました。
この探査機「ジュノー」は、打ち上げから5年後の2016年には木星に接近し、そこから約1年かけて大気や磁場のデータなどを収集する予定となっています。
木星探査は、惑星が生まれる過程を調べる大きな手がかりになると期待されており、ひょっとするとこれにより太陽系が形成された謎が一気に解明されるかも知れません。