そして、季節を感じられる=自然の恩恵を受けている癒しの空間である、と私は考えています。
――普段忙しい人ほど静かなお茶席は魅力でしょうね。
坂井準教授お点前をしている時は自分と向き合う時間です。茶室はお湯の沸く音、着物のきぬ擦れの音、茶せんを振る音だけが耳に入る静寂で清らかな空間です。非日常の空間で、自分の気持ちを整えてリフレッシュできるのでどんなに疲れて倒れそうになっても、お茶をたてるだけで元気になるんですね。私は「茶の湯セラピスト」を目指しています(笑)。
■お茶を始めるには
――なるほど。お茶を始めたいという人はどうすれば良いでしょうか。
坂井準教授正式に入門を考えているのであれば、経験者を通して紹介いただくのが一番だと思います。ただし、流派よってそれぞれお点前などが異なりますので、途中でやめて違う流派に入門となると、一からの修行になる可能性があります。気になる方は事前に情報を集めて決めることをお勧めします。
――まったくゼロからお茶を始めるには何が要りますか?またそれはいくらなんでしょうか?
坂井準教授袱紗(ふくさ)などのお茶の席に出るための持ち物が一式必要です(以下を参照)。