【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(3)もしも空気の成分が変わったら
、窒息死
低濃度では呼吸中枢が刺激され、多くの酸素を取り込もうとして呼吸深度と呼吸数が増える。さらに濃度が高まると麻酔作用を及ぼし死に至らしめる。自分が吐き出した二酸化炭素が、酸素と同じ20%ぐらいになると死ぬ可能性がある。そう思うと呼吸するたびに落ち着かない気分になる。
はっきりと自覚できるのは15,000ppmぐらいだろうか。これでも1.5%だから、酸素よりもはるかにパワーがある。集中力を要する学校は1,500ppm、職場でも5,000ppm以下が望ましいとされているのも納得できる。
濃度が低下するとどうなるのか? 3,500ppm以下であれば安全とされており、少な過ぎて害が生じるという資料には、残念ながらめぐり合わなかった。
余談だが、血中の二酸化炭素濃度が低下し、過呼吸を起こしやすくならなければ良いのだが。
■結論
ある研究では、1年に4ppmの酸素が減少していることが分かった。人口の増加、森林の減少、燃料消費に加え、宇宙への流出も原因と言われている。もっとも、地球の長い歴史のなかで、酸素も二酸化炭素も常に増減しているので一過性の現象かもしれないが、このまま減り続けると7,500年後には「酸欠」