実験をまねする人が出たのです。感電して2人死んだと言われています。ベンジャミン・フランクリンは自分の生命を守るために十分な準備をし、慎重に実験していたのですが、死んだ人はそこまでまねできなかったんですね。
■自分では使わないけど
自分では使わないのに情熱をかけて技術の発展に取り組む人がいます。ヨハネス・ケプラー(1571年~1630年)は天文学者で、天体の運行に関するケプラーの法則を考えた人です。天体物理学の先駆者で科学の発展に大きく寄与した人ですが、天体観測のために重要な発明をしています。
『ケプラー型望遠鏡』です。接眼レンズを凸レンズにしそれまでのものより大きな倍率を可能にしました。
自身が天文学者などでさぞ役に立ったと思うでしょうが、それが全然なのです。ケプラーは視力が大変に弱かったので、発明はしたものの自分では制作せず使いませんでした。
■誰が珍説だ!
ギリシアの天文学者アリスタルコス(紀元前310年~紀元前230年ごろ)は太陽が中心にあり、地球はその周囲を回っているという説を唱えました。コペルニクスが地動説を唱える2,000年も前のことです。しかし、アリスタルコスの「太陽中心説」