――即売会というのは一般の人も入れるのでしょうか。
坂井準教授それは茶道の先生のところへ招待状が来たりしますので、一般の方は難しいです。
――価格はどんなものなんでしょうか。
坂井準教授それは本当にピンキリですね(笑)。裏にお値段が書かれた札があるのですが、ひっくり返してびっくりすることもあります。有名な作陶家が作られ、家元が箱書きをされているお茶わんなど大変にお高いですよ。
――どのくらいのお値段ですか?
坂井準教授マンションの頭金ぐらいのものも珍しくありませんね(笑)。
――300万円とか、500万円とかでしょうか。
坂井準教授……(笑)。
――ちなみに坂井さんが「欲しいなあ」と思うお茶わんはどんな物ですか?
坂井準教授私はあまり特別に欲しいものというのはないですが……(笑)。野々村仁清の作品は、お茶わんに限らず現代でも色あせることのない洗練されたデザインで魅了されています。
――いくらぐらいするものでしょうか。
坂井準教授それはもう(笑)! 美術館にあるような物ですからお値段はとんでもないですよ。
――そういった貴重な茶わんは茶席で使用されるのでしょうか。