【コブスくんの使えそうな仕事術】何をやるかではなく、「自分」に問いかける。新しいキャリアの仕込み方
――自分が何に対して喜びを感じるのか、どんな環境で能力を発揮するのかということの原型となるものが、過去の自分の行動の中にあるということですね。
「実際に、僕はこれまでブランドマーケティングの仕事には長期間携わってきたけれど、商社営業などのクライアントビジネスは長く続きませんでした。人間は自分にとって居心地のいい空間でなければ長くはいられないし、続かないということです。
また、あこがれや嗜好(しこう)は、自分の本質的な欲求と必ずしも合致しません。過去を掘ってみて、『人を喜ばせることが好き』という結果が出た人にとっては、アパレルショップの販売員という仕事は面白くてやりがいもあり、居心地のいい空間になるでしょう。
でも、『何かをコントロールすることが好き』という人が、『アパレルが好き』という理由だけで、ショップの販売員の仕事に就けば、そこは不満だらけの居場所になってしまうかもしれません」
そうですね。好きなものを扱ったり、好きな業界にいるのに「仕事が楽しくない」という人は、意外に多いような気がしますね。
■ビジネスマンは「武器」を持て
――キャリアを仕込むための具体的な方法として、「自分の武器を創り出せ」