くらし情報『【エンタメCOBS】獄中記の作者が語る「刑務所生活のリアル」』

2012年11月8日 13:10

【エンタメCOBS】獄中記の作者が語る「刑務所生活のリアル」

拘置所と異なり、刑務所では差し入れや購入が大きく制限される。それだけに刑務所で過ごし迎える祝祭日、とりわけ正月は格別の楽しみだった。

「一年間で大晦日の夜だけはNHKの『ゆく年くる年』が終わるまで起きていても良いんですよ。新年を迎えると『あけましておめでとう』と舎房のみんなで新年の挨拶を交わします。正月にはお菓子だけでなく餅も出て、一年で最も豊かな気持ちになるんです。それだけに正月が過ぎると途端に寂しくなりましたね。一年間を52週間と週単位で考えるなど、感覚的に時間が早く過ぎるにはどうしたらいいかと、いつも考えていました」

十年間の刑期を終えて出所した際、車に乗り街に出かけただけで、外の世界ではこれほどまでに時間が早く動いているのかとそのスピード感に驚愕したという。車のスピードも、街の多様な景色も、獄中では体感できないものだった。


いわく「社会から隔絶された刑務所の中には、全く異なる時間が流れているんです」。

(文/本折浩之)
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