という言葉があります。そもそもデジタルで見ることを前提として制作されたデジタルコンテンツという意味です。今までのComicStudioは、最後はアナログの紙の漫画になることを目指したソフトでした。でも、そうではなくてデジタルで制作され、デジタルコンテンツとしてあり、流通するものを作れるソフトにまでしたいですね。
――具体的にはどういうことでしょうか?
成島さん例えばスマホで読める「電子書籍」というのがありますが、これは漫画にしろ小説にしろ、もともとアナログの紙のものを、スマホ上の電子書籍上という形式の「本」にしたものです。ですから、スマホならではの「音」であったり、「インタラクティブ」な仕掛けであったりといったものは基本的に考慮されていません。元が本なので。でも、そういったデジタルコンテンツならではの機能も使ったコンテンツを作りだせるようなソフト、そのための機能を持ったソフトにしていきたいと思います。
――ネットの普及、スマホの機能などを考えるとすぐにできそうですが。
成島さん一番いいのは、ソフト自体は無料でみなさんに開放する。そして、できた作品が販売される時に少し対価を頂く、そんなビジネスにしたいんです。