皆さん、「オーロラ」って知っていますか? 実際に見たことはありますか?
クリスマスが近づくと、街中ではあちこちできれいなイルミネーションが見られるようになりますが、オーロラと言えば「光のカーテン」にも例えられるような大自然が生み出す光のショーです。
今回は、そんな幻想的なオーロラにスポットを当ててみたいと思います。
■ オーロラができる仕組み
はるか昔からその現象の存在を知られていた「オーロラ」ですが、紀元前にはギリシアの哲学者アリストテレスが自身の著書『気象論』の中でオーロラのことを天の裂け目から燃え出す炎であると説明しています。
そんなオーロラですが、いったいどのようにしてできるのでしょうか。
実は、オーロラは太陽と深い関係があります。
太陽からは、日常的に電気を帯びた高温の粒子(=プラズマ)が音速を超える速さで地球に届いています。
これを「太陽風(たいようふう)」と呼びますが、この太陽風の粒子は、地球の大気中の酸素や窒素などの原子に高速で衝突することで発光します。
もう少し詳しく説明しましょう。
太陽風の中には電子が含まれていますが、この電子が酸素原子や窒素原子と衝突すると、原子は電子からエネルギーを受け取ります。