最初はコストが少しかかりますが、メンテナンスフリーであるためトータルの維持コストを低く抑えることができます。ほかにも「バラスト水の殺菌装置」を持っているのも官公庁の船としては初めてでしょう。
■資源調査は、調達先の多元化のため
――日本の海洋資源調査は現在どんな段階にあるんでしょうか?
大岡課長平成21年3月に経済産業省が定めた「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」の中の「海底熱水鉱床の開発計画」によりますと、2008年~2012年が第1期です。私たち、JOGMECが経済産業省から委託を受けて、資源量評価、環境影響評価、採鉱技術、選鉱・製錬技術の4つのテーマそれぞれに取り組んできました。間もなく第1期最終評価を完了します。
――では、今その追い込み作業ですね。
大岡課長ええ。ですので『白嶺』も大活躍です。
1年の内300日も海に出ています。
――第2期はどうなるのでしょうか?
大岡課長第2期は2018年までで、「コスト計算と経済性の評価」を行い、海底熱水鉱床開発の商業化のメドを立てることを目標としています。
――すると実際に海底鉱山として稼働するのはもう少し先になりそうですね。