大岡課長そうですね。こういう資源開発というのは非常にハイリスクなものです。陸上でも鉱山を開業するとなると15年から20年程度がかかります。また閉山もそう簡単にはできません。環境のことを考慮して開発や後始末をしないといけません。
――大変長い時間のかかる、またハイリスクな仕事ですが、海洋資源の開発にはどういう意味があるのでしょうか。
大岡課長やはり日本は資源のない国ですから。資源を獲得するための努力を欠かすことはできません。
調達先を複数用意すると言いますか、資源獲得を多元的に行うことが大事だと思います。もちろん自分たちのEEZ(排他的経済水域)内で調達できるに越したことはありませんから、そのために私たちは努力しています。
日本の海洋資源は豊富と言われたりしますが、本当にそうなのかは、『白嶺』の活躍、それに乗り組んだ人々、調査・開発に従事する人々のたゆまぬ努力によって、これから本格的に明らかになるのです。楽しみですね。
(高橋モータース@dcp)
JOGMECのサイト
http://www.jogmec.go.jp/
*アジマス推進機……見た目はまるでマブチ製の水中モーターのような推進機。