【雑学キング!】食事でむせやすくなった時に、簡単にできる5つの対策
「うちのおじいちゃん、最近、むせて咳(せ)き込むことが多くなったわ……。痰(たん)もからんで、いつも咳払いしているし。そういえば、最近、食べ物が飲み込みにくいとも言ってたっけ。お餅で窒息する高齢者の方が多いけど、うちのおじいちゃんもそうなったらどうしよう……」
■気道に異物が入らないようにする機能の衰え
高齢になり、いつもむせている状態になると、自分がむせて咳き込んでいるという自覚が薄くなる人もいる。だからこそ、家族が見ていて心配になるケースが多いようだ。
食べ物や水、お茶、唾液などを飲み込む時、気管に入らないように瞬時にパタっとフタをする喉頭蓋(気管と食道の分岐点に存在し、のみ込む時に気管にフタをする)がある。このフタは、脳の延髄にある嚥下(えんげ=口の中のモノを飲み下すこと)中枢が指令を出すことで閉じる。
加齢により反射神経、運動神経が低下すると、飲み込むタイミングに嚥下中枢からの指令が間に合わなくなることがある。
すると、フタが閉まらないので気管に入ってしまうのだ。それを咳き込むことで出そうとし、結果むせてしまう。また、飲み込む筋肉自体の衰えも、むせる原因のひとつだ。
■放っておくと……誤嚥(ごえん)