この働きにより、ある一定の高さ以上の山や建物はできないことになります。
地球の場合は、ちょうどエベレストの高さを越えるぐらいが、この重力平衡形状を保てる限界の高さであるため、これ以上の山や建造物を作ろうとしても、球形に押し戻そうとする力が働き、作ることができません。
けれども、火星の場合は地球と比べて重力が小さいため、オリンポス山のような20,000mを越える高い山が作られるわけです。
■オリンポス山が一番高い山ではなくなる?
ここまで、「オリンポス山が太陽系で一番高い山」とご紹介してきましたが、実はそう言い切れ無くなる可能性があります。
…と言っても、決してオリンポス山より高い山がどこかで発見されたというわけではありません。
オリンポス山の近くには、アルシア山、パボニス山、アスクレウス山という3つの巨大な火山があり、オリンポス山を含めて4つの火山を含む高地を「タルシス高地」と言います。
今後は、このタルシス高地全体を1つにまとめて、太陽系最大の火山と見なそうということのようです。
■まとめ
太陽系で一番高い山は、火星にある「オリンポス山」で、その高さはおよそ27,000mでした。