映画『フジコ・ヘミングの時間』小松荘一良監督インタビュー! 世界を魅了する魂のピアニスト、豊かな人生を奏でる生きるヒントとは?
そうそう。だから皆さんもそうなるといいなと思う。お洒落は若者だけの特権じゃないことを、フジコさんから学びたいですよね。
ーー恋に関しても子どものことに関しても映画の中でお話をされていて素敵だなと思いました。「今、恋してるの」「2年ぐらいいい感じであればいいんじゃない」と仰って。
はい。素敵ですよね。いくつになっても素敵だなと思った人に恋するのは自然なことなんだと。
あと、僕は映画では言わなかったんですけど、フジコさんが好きになる人というのは、お父さんの面影がある方たちのように思いました。
ーーそうなんですか。お父さま、カッコイイですよね。
2枚目でね。そうなんですよ(笑)。
ーーお母さんも美人で。
そうそう。なんか、そういった何かを追い求めてるんだろうなと勝手に空想したりするんです。
ーー小さい時に別れてしまっているので面影を追うところがあるのかもしれませんね。
そうですね。そこらへんが興味深いと思うのと、やっぱり恋はしていきたいですよね。
ーーはい。あんな言葉がサラッと言えちゃうのが大人だなと思いました。あれくらい軽やかに人生を楽しんで、フジコさんの言葉だと思うと深みがあります。