そんな話を男性の知人にしたら、「性被害には遭わないとしても、肌を露出してる女性を見たら正直『エロいな』って思っちゃう。それはどうすればいい?」と聞かれたことがある。
答えは当然、「思っても相手に伝えないでください」だ。女性だって、というかおそらくどのような性自認の人間だって、性欲がある限り、露出の有無に関係なく他者に欲情することはある。でも、それは当人が頭のなかで解決すべき問題であって、相手の気持ちを聞く前に自分の欲望を一方的にぶつける行為は、暴力にほかならない。ほんとうは2019年にもなって、こんな当たり前のことを言うのに文字数を割きたくないのだけど。
■彼女が脚を出す理由
もっと、これからのことについて話したい。
最初に大学時代の話をしたけれど、私は25歳を過ぎてからの2年弱、ショートパンツやミニスカートをほぼ履かなかった。
異性の目という問題はクリアしていても、それ以上に大きくシンプルな問題として、「自分の美意識(のようなもの)に自分の体が見合わない」という悩みがあった。
私は脚が太いほうで、大学のころはギリギリ「肉感的」みたいな言葉で形容できた自分の両脚が、歳を重ねるにつれてむくむことが多くなり、あんまり露出をしたいと思えるパーツじゃなくなってきた。