これで完璧! 防災への備え、何をどれくらい揃えたらいいのか(その1)
■非常用持ち出し品と家庭備蓄品、それぞれのポイントは? 非常時に持ち出すものと、家庭に備蓄しておくもの、それぞれに押さえておくべきポイントをまとめました。
<非常用持ち出し品のポイント>
・最小限の必需品を揃える
・重さの目安は男性で15kg、女性で10kg。
・両手が使えるようにリュックタイプのもの
・置き場所は「すぐに取り出せるところ」
ちなみにリュックについて。整理収納アドバイザーでもあり浦安市防災備蓄を考える会の岡部梨恵子さんによると、「防炎加工」のものがよいとのこと。「火災が起こっているなかで避難する可能性もある。そんな時、背中まで気が回らないかもしれない」だからこそ、燃えにくい加工のされているものがよいそうです。
たしかに、持ち出し用のリュックを防炎加工品にするのは、押さえておきたいポイントです。
次に、家庭備蓄品を用意する上で押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
<家庭備蓄品のポイント>
・ライフラインが復旧するまでのために準備しておくもの。
・最低3日間分、できれば7日間分を用意。
・なるべく普段使いの食べ慣れているもので賄う。
・普段使いにくい場所を備蓄収納にするのもOK。
内閣府の資料によると首都直下型地震が起きた場合、ライフライン復旧に要する時間は、一番早い電気で6日間、上水道は30日間、ガスは55日間と予測されています。
PDF:首都直下地震の国の復興対策に関する検討の視点について(参考資料)
水の配給や食料の支援もあるとは思いますが、いつどのくらい届くかはわかりません。
この予測をみると、本当に7日分で足りるのか、もう少し先のことまで考えておく方がいいのではないかと考えさせられます。
先述の岡部さんによれば「関東で大きな地震が起こった場合、避難所にどれだけの人が入れるかわかりませんし、自宅が過ごせる状態の人は入れてもらえないかもしれません。」とのこと。
その時々の状況によりもちろん変わってくることですが、自宅で復旧を待てるよう備えることは非常に重要です。自宅で備蓄できるスペースとのバランスをとりながらしっかり考えたいところです。
非常時の備えについてのポイントを確認したところで、次回は何をどれくらい用意しておけばよいのか、具体的なところをお話しします。